ウェディングケーキの入刀いつから?他になにかない?

ウェディングケーキの入刀は、結婚式で新郎新婦が最初に行う共同作業として、幸せや繁栄を願うという意味が込められた演出です。その起源には諸説ありますが、一般的には古代ギリシアやローマの時代にさかのぼると言われています。当時は麦や塩で作ったビスケットのようなものを結婚式で使っており、新郎がそれを食べたり花嫁の頭にかけたりすることで、夫婦の幸運や子孫繁栄を祈っていました。

中世のイギリスでは、お菓子を高く積み上げて、その頂点越しに新郎新婦がキスできれば幸せになれるというジンクスがありました。この風習は、18世紀になると固定されたケーキに発展し、1840年のヴィクトリア女王の結婚式で、フルーツケーキにアイシングを施したウェディングケーキが登場しました3?。これが現代のウェディングケーキの基礎となり、日本にも明治時代に伝わりました。

ウェディングケーキの入刀は、披露宴の定番の演出ですが、必ずしもウェディングケーキに入刀しなければいけないというルールはありません。最近では、新郎新婦やゲストの好みや年齢層に合わせて、ケーキ以外の食べ物に入刀するカップルも増えています。例えば、お肉やおにぎり、寿司やカレー、ドーナツやプリンなど、ふたりの思い出や趣味にちなんだものを選ぶことで、ふたりらしさを表現できます。

また、食べ物だけでなく、飲み物を使った共同作業の演出もあります。

お酒好きなカップルには、シャンパンタワーや鏡開き、果実酒の注ぎ合わせなどがおすすめです。食べ物以外にも、植樹やキャンドルサービス、風船や紙吹雪の飛ばし合いなど、ふたりの個性やテーマに合わせた演出を考えることもできます。

ウェディングケーキの入刀は、ゲストに幸せのおすそ分けをするという意味もありますが、コロナ禍の影響でケーキの配布ができない場合もあります。そのような場合は、ケーキの代わりに個包装されたお菓子やお土産を用意したり、オンラインで参加しているゲストにも同じものを送ったりするという工夫もできます。

ウェディングケーキの入刀は、ふたりの幸せの始まりを象徴する演出ですが、それにこだわらずに、ふたりの好みやゲストの楽しみに合わせて、オリジナルの演出を考えることもできます。どんな演出を選ぶにしても、ふたりの愛情や感謝の気持ちを伝えることが大切です。